要潤 『うどん県』副知事にこだわる理由
■イケメン俳優が“ケンタウルス副知事”になった理由 要といえば、2001年の特撮ドラマ『仮面ライダー アギト』で子供のみならず、母親層のハートもキャッチし、その後は順調に俳優としてメジャーの道を歩んでいる。であるならば、いくら“三枚目”に俳優としての魅力を感じているとはいえ、ケンタウルス姿にならなくてもいいのではないだろうか?それでも「今まで自分がやっていないことに対して、果敢に挑戦していこうという気持ちがあっての『うどん県』ですから、従来のイメージを引きずって同じことをするより、さらに新しいことをして皆さんを面白がらせたかった。もちろん“ケンタウルス”は僕から提案したわけではないですが、抵抗はまったくありませんでしたね」と胸を張る。 俳優として「クリエイターである以上、クリエイティブな事をしたいと思っていて、何かをやるのであれば、それこそ『うどん県』のようなムーブメントを起こさないと意味がない」と言い切る。だからこそ「気持ちは永遠に“駆け出し俳優”。俳優としての自分の立ち位置が“中の上”だなんて思ったら、“上の上”に行くための努力を怠ってしまう。これからも“下の下の下のまだまだ”と思い続けていたいですね」と、仕事に対する姿勢にコミカルさはない。シリアスであれコメディであれ、与えられた役に打ち込み、吸収しようとする貪欲さが、バラエティに富んだ作品群へのオファーを呼び込む俳優・要潤の魅力なのだろう。 (取材・文/石井隼人) 要潤(かなめ・じゅん) 1981年2月21日、香川県出身。現在配信中のdビデオオリジナルドラマ『今日からヒットマン』では、闇組織との抗争に巻き込まれたサラリーマン・稲葉十吉を熱演。股間からの銃乱射など、奇妙奇天烈シーンにもチャレンジした要は「映像化を期待してくれている原作ファンもいるでしょう。そこで自分のイメージを大切にして『パンツは見せたくありません!』なんて言うのは違う。僕としては、もっと過激なことをしたかったくらいですから」と余裕の表情だ。公式サイト