また緒方は見た ソフトバンクの緒方理貢はプロ初盗塁 試合を決めるホーム踏む
◆日本生命セ・パ交流戦 中日2―3ソフトバンク(4日、バンテリンドーム) ソフトバンクの緒方理貢外野手(25)が9回にプロ初盗塁を決め、試合を決める勝ち越しのホームを踏んだ。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 この日も緒方は見た。2日の広島戦(みずほペイペイドーム)では、延長10回の2死で四球を選び、続く近藤が2ランを放ちサヨナラ勝ち。この日も1死で7球粘って四球を選んで出塁した。相手捕手は8回に周東の二盗を阻止した加藤。それでも「出たら走る準備はできてたので、思い切っていくだけでした」と、2球目に躊躇なくスタートを切り、二盗を決めた。 2試合連続で勝利に直接絡む四球を選んでいる。緒方は「すごくボールが見えてて、なぜか今まで振ってた球を振らなかったというか、すごくボールが見えてきたと思います。今日も同じでした」と振り返る。開幕前に支配下登録され、1軍ではこの日まで28試合に出場し経験を積んできた。球が見えるようになってきた要因を「もう打ってやろうという気持ちをなくしました」と分析する。経験が浅く、がむしゃらにやってきたこれまでとは違い、勝敗が左右される大事な場面での1試合1試合の経験が緒方を成長させ、冷静さが生まれてきているのかもしれない。 「本当に僕が出るところは大事な場面なので思い切ってやる面と、僕がやらかすと流れが相手に行くところでの出場だと思うので。そこはしっかり練習して、コーチとも話しながら、しっかりこれからもやっていきたい」。頼もしい25歳がこれからもチームを勝利に導く。(大橋昂平)
西日本新聞社