心和ます柔らかな光 成島和紙夢灯り展 ランプシェードや花巻傘【岩手】
花巻市東和町成島地区で350年以上にわたって受け継がれている伝統工芸「成島和紙」のランプシェードを使った夢灯(あか)り展は9日、同市田瀬の興禅院で始まった。夏夜に浮かぶ手すき和紙を通して広がる柔らかい明かりが、訪れた人の心を和ませている。12日まで。10、11日は田瀬釣り公園でも点灯する。 市、東和作戦会議、田瀬湖振興公社、花巻商工会議所東和支所でつくる実行委が主催、田瀬地域コミュニティ会議との共催で、伝統工芸の魅力を発信し、誘客につなげようと企画した。 昨冬に続き今年は夏と秋、冬の計3回を計画。今回は「成島和紙夢灯り展2024in田瀬 夏の陣」と銘打ち、初日は約450個のランプシェードや成島和紙を使った花巻傘などが興禅院の本堂や薬師堂、参道に設置され、日暮れとともに明かりが際立ち、境内は幻想的な雰囲気に包まれた。 点灯は午後5~9時。期間中は記念ご朱印の頒布や和紙の短冊を使った写経、和紙の原料コウゾを使った笛づくり(11日)などのイベント、フードショップの出店などがある。