「ぽかぽか」フジテレビ公式HPより

　フジテレビ系列で放送されているトークバラエティ番組「ぽかぽか」（平日・11:50）は2月5日、冒頭から“緊急事態”を宣言するという異例の幕開けとなった。MCのハライチ・澤部佑が「緊急事態ということなんですけど」と切り出すと、松崎涼佳アナウンサーが、ゲストの脳科学者・中野信子氏が前半は出演できないと明かしたのだ。 【写真をみる】“緊急事態”で中野信子の代打をつとめた「意外過ぎる3人」　なんと“初対面”だったという 　***

　この日は月曜。番組の説明によると、中野氏の所属事務所から「大人の事情で13時以降しか出演できないことを失念しておりました」などの連絡があったのは3日の金曜だった。だが、テレビ業界で働くプロから見ると、この“非常事態宣言”は疑問が多いという。ライバル民放キー局で、バラエティ番組の制作に携わっている制作スタッフが首を傾げる。 「テレビ朝日系列では、平日の午前10時25分から午後1時まで、『大下容子ワイド！　スクランブル』が放送されており、中野さんはコメンテーターとして金曜にレギュラー出演しています。一方、『ぽかぽか』は午前11時50分から午後1時50分までの放送です。テレビ業界では同時間帯に2つの番組に出演することを“裏被り”と呼び、いわゆる“御法度”になっています。それで中野さんは『午後1時からなら出られます』ということになったのでしょう」 「ワイド！　スクランブル」で中野氏は金曜のレギュラーを務めている。「ぽかぽか」に出演しようとしたのは月曜だ。これを“裏被り”と見なすかは難しい問題だという。 「ひょっとすると『ぽかぽか』のスタッフは、裏番組でも曜日が違うので出演依頼を行い、最初はOKだったのが、直前で問題になったのかもしれません。『ぽかぽか』のスタッフは代役のキャスティングに動き、当日はタレントの森脇健児さん、元力士の豊ノ島さん、そしてフリーアナウンサーの馬場ももこさんが緊急出演することになりました。しかし正直なところ、謎の人選だったと言わざるを得ません」（同・スタッフ） 　この日、森脇が誕生日だったというトピックもあったのだが、何しろ3人は初対面だったという。チグハグとした印象は払拭できず、「子供にウケたドッキリ・ベスト3」という企画で番組は進行したが、視聴者にとっては“モヤモヤする”展開だったようだ。