映画『時には懺悔を』ティザービジュアル

　西島秀俊が主演する映画『時には懺悔を』が、6月より全国公開されることが決定。併せて、ティザービジュアルが解禁された。 【写真】西島秀俊、ニューヨークでスイーツを堪能「かわいい　癒されます」 　本作は、大ヒット作『告白』（2010）などで知られる中島哲也監督による7年ぶりの新作。原作は打海文三の同名小説で、重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語。 　およそ20年前にこの小説に出会った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という思いをずっと抱き続けてきたという。脚本を書き始めた当初はなかなか賛同者を得られなかったが、構想15年という時を経て、まさに新境地と呼べる作品が完成。「過去に大きな傷を負った大人たちが、今を必死に生きる“たったひとつの小さな命”と出会い、人生の活路を見出す物語」を独自の視点と緻密な演出で描き出す。 　主演を務めるのは、これが中島哲也とは初のタッグとなる西島秀俊。家族との不和を抱えながら生きる男・佐竹を演じる。さらには本作で同じく中島組に初めて参加し、西島と初共演を飾る満島ひかり、そして黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也（「塚」は点ありの旧字体が正式表記）、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司などのキャストが集結。それぞれが脚本に強く引かれ、監督とともに本作の実現へと情熱を燃やした。 　家族から目を背けた男・佐竹（西島秀俊）、子を生きる糧にした男・明野（宮藤官九郎）、娘に捨てられた女・聡子（満島ひかり）、産んだ子を愛せなかった女・民恵（黒木華）、他者に関心を持てなかった男・米本（佐藤二朗）、子に全てをささげ尽くした女・由紀（柴咲コウ）…。どれも他人事として目を背けることはできない、数々の事情を抱える人々の等身大のドラマが描かれる。 　中島監督は「原作小説を読んでから約20年。ずっと映画化を切望しましたが難しいと言われ続け、中止になってもおかしくない事態に何度もぶつかりながら、障がい児関連の人々など多くの人の協力と努力に支えられ、やっと完成しました。この20年間に世の中の価値観が少しずつ変わり、こういう映画が人々に受け入れられる土壌がようやく整ったことを強く実感しますし、嬉しい限りです」とコメントしている。 　ティザービジュアルは、屈曲した小さな子どもの手と、それにそっと触れようと差し出された大人の手の、優しさや温もりが伝わってくるビジュアルとなっている。 　映画『時には懺悔を』は、6月より全国公開。 ※中島哲也監督のコメント全文は以下の通り。