オリックス・東 デビューから無傷先発8連勝 藤本英雄氏以来、82年ぶり史上2人目
「西武1-2オリックス」(4日、ベルーナドーム) さすがオリックス・東は負けない男だ。初の開幕ローテ入りを果たした右腕が、7回3安打1失点で今季初勝利。チームの連敗を「3」で止める快投を演じ、1942年の巨人・藤本英雄以来、82年ぶり史上2人目のデビューから無傷の先発8連勝を達成した。 【写真】快挙を成し遂げた東 緩急と制球力が抜群 「今日は勝ちたい!!ってすごく強く思ってやっていたので良かった。82年ぶり?すごいなと…。すごいなと思います」 緩急をうまく使い、無四球と制球力も抜群だった。最速154キロを計測した直球にカーブやツーシームなどをうまく織り交ぜ、西武打線を料理。2点リードの七回には外崎に左越えソロを許したが、それ以外は完璧な投球内容だった。 現在、体重は90キロ。入団時は70キロだったことからも大幅に成長しているが、実は体重が減りやすい体質だという。体重維持へ、工夫を凝らす。「試合と(投球練習で)投げた日は水分を多めにとる。登板前日は炭水化物をとって、投げた次の日はガッツリ肉を食べています」。食事への意識が高かった山本由伸にも意見を求めてきたほど、自己管理を徹底している。 中嶋監督は「だんだんだんだん力を付けて、持っているものは非常に良くなっているので」と目尻を下げた。背番号「95」→「12」に変更したシーズン初登板で幸先良く1勝目。「責任感はもちろんありますし、やらないとなっていう気持ちはあります」。無敗の男が、どこまで連勝街道を突き進むことができるか。その投球に目が離せない。