ジェイZを性的暴行で告発した女性、「いくつか間違い」があったと認めるも大筋では訴えを変えず
2000年のMTV VMAsのアフターパーティーで、ショーン・コムズとジェイ・Zにレイプされたとして訴えた当時13歳の女性が、証言の中に矛盾点について言及した。 【関連】ビヨンセとのラブラブツーショットも「ジェイ・Z」フォトギャラリー Varietyによると、この度ジェーン・ドゥと名乗るこの女性がNBC Newsに対し、20年前に起きた事件について、「全ての顔をしっかり覚えているわけではない」とコメント。「いくつか間違いました。個人特定に関しても間違えたかもしれません」と明かしたそうだ。 これまでの報道によると、コムズを被告として数々の訴訟を起こしてきたテキサス在住の弁護士トニー・バズビーが、10月に起こしたレイプ訴訟の内容を修正し、彼女に性的暴行を振るったとする男性有名人として、ジェイ・Zの名前を新たに追加。事件当時13歳だった現在37歳の匿名女性は、2000年9月7日に行われたMTV VMAsのアフターパーティーで、コムズともう1人の男性セレブから、女性セレブ立ち合いのもと、代わる代わるレイプされたと訴えていた。 NBCでは、事件後に父親がパーティー会場まで被害者女性を迎えに行ったという証言について、彼女自身と父親に事実確認したそうだ。すると父親は、「覚えている気もしますが、覚えていないのです。当時多くの問題を抱えていたので、記憶があいまいです」とコメントしたという。 これに対し、バズビー弁護士は、「記憶がないという父親の証言に同意します。(原告である)彼の娘によると、当時彼は問題を抱えていたので、記憶が抜け落ちた状態だったそうです。私たちは、20年も前の事柄を問題にしているのです」と話しているという。 また原告の女性は、被害にあったパーティ―で、ミュージシャンのベンジー・マッデンと話したと証言しているが、NBCでは、ベンジーも双子のきょうだいジョエル・マッデンも、このパーティには参加していなかったことを突き止めているそうだ。 これを受け、ジェイ・Zは声明で「このバズビーという弁護士は金と名声のために私に対し、虚偽の告発をした」と反発。「起きてもいない事件を法廷に訴え、マスコミまで巻き込んだ。真の正義が下される。勝利のために戦うのではなく、勝利の立場で闘う。始まる前から終わっているのだ。この弁護士はまだ気が付いていないようだが、もうすぐわかるだろう」と述べている。 なおバズビー弁護士は、「本件は、当事務所が他の事務所を通じて依頼を受けたもので、すでに事実の精査を行っている。依頼人は記憶の限り、真実であると断固主張しています。我々は引き続き精査を続け、存在する限りの裏付けデータを収集していきます」とコメント。すでに依頼人に厳しい取り調べを行っており、彼女はポリグラフ検査を受けることまで同意したそうだ。「いずれにせよ、我々は本件同様に全ての訴訟の事実確認に最善を尽くしています」と続けている。