元芸人の消防レスキュー隊員ら 舞台経験のキャリア生かし自作「ハカ」で防火呼びかけ
「住警器適正につ~けよう」「救急車適正に使おう」
米田さんはそうした期待に応え、市民を前に笑いを届けレスキュー隊員として鍛えた動きを生かしたハカで「住警器適正につ~けよう」「救急車適正に使おう」と、短く的確に大切なことを伝えた。住宅用火災警報器は、定期的な作動確認も必要なため、その思いも込めている。 そして、最後には「住宅用火災警報器の適正設置」「救急車の適正利用」と書かれたラグビーボールを、署員から市民にパスで回した。
市民らがSNSで動画アップ、署員らの思い伝わる
署長の川端さんは「おもしろいだけでなく、我々が一番伝えたいことを市民の皆さんにパスとして回してもらい、来られなかったほかの市民のみなさんにも伝えてほしいという思いも込めています。米田をはじめ、消防隊、救急隊の署員が頑張ってくれましたね」と話す。 SNSでは、このハカの映像があがっており、署員が市民から「おもしろかったー」という反応も耳にする機会も多く、生駒消防署員のハカやパス回しに込めた思いは伝わっているようだ。そして、練習などを通じて「ワンチーム」の結束はさらに深まったとか。 今回、舞台経験のキャリアを生かした米田さんは「こうした形でも防火や防災を市民のみなさんに伝えていければ」と話しつつ、きょうも緊急時に備えながら、レスキュー隊員として訓練を積んでいる。