９月３０日、ゴールドマン・サックスは、２０２５年初めの金価格予想を１オンス＝２７００ドルから２９００ドルに引き上げた。写真は金塊。ロシアのノヴォシビルスクで昨年９月撮影（２０２４　ロイター／Alexander Manzyuk）

［３０日　ロイター］ - ゴールドマン・サックスは３０日、２０２５年初めの金価格予想を１オンス＝２７００ドルから２９００ドルに引き上げた。米欧や中国の利下げに伴うＥＴＦ（上場投資信託）フローの緩やかな上昇や、中央銀行による金購入の増加を理由とした。 「世界的な金利低下、構造的な中央銀行の需要増加、地政学、金融、景気後退のリスクに対する金のヘッジ効果により、金ロングをあらためて推奨する」とした。 金のスポット価格は先週、２６８５．４２ドルの最高値を付けた。 ゴールドマンは、２４年の金の平均価格予想を２３５７ドルから２３９５ドルに、２５年の予想を２６８６ドルから２９７３ドルに引き上げた。 ロンドンでの相対取引で中銀、その他機関投資家の需要に関するゴールドマンの集計によると、７月までの購入量は堅調で、年率換算で平均７３０トンと推定年間世界生産量の約１５％に相当。中国の比率が大きいという。 ２５年初めには２９００ドルまで上昇するとの予想について、３分の２が中銀の購入、残り３分１はＥＴＦへの資金流入によるものと予想した。