記録的大雨・川の氾濫で故郷が甚大被害『1年でも早く、水害前のように』~7月豪雨を振り返る~
熊本放送
■2020年7月 “経験したことのないような大雨” 2020年7月4日。 気象庁 担当者「大雨特別警報を発表した市町村ではこれまでに経験したことのないような大雨になっています」 【写真を見る】記録的大雨・川の氾濫で故郷が甚大被害『1年でも早く、水害前のように』~7月豪雨を振り返る~ 4年前のきょう(7月4日)、熊本県南部では未明に線状降水帯が発生。各地で記録的な大雨が降り、球磨川が氾濫しました。 山江村・水俣市・人吉市・あさぎり町・多良木町・湯前町・天草市では24時間降水量が過去最多を記録。 この豪雨で熊本県内では67人が死亡、2人が行方不明のままです。 また、約4600棟の家屋が全半壊し、4年が経ったいまも412人が生活再建を果たせていません。 ■氾濫した球磨川 周辺の地区は今… 記者「こちらの地区では以前住宅が広がっていましたが、現在は草が生い茂っていて工事が進められています。水害から4年の長さを感じさせます」 熊本県球磨村渡(くまむら・わたり)にある茶屋地区です。 当時、28世帯84人が生活していたこの地区も壊滅的な被害が出ました。被災した住民の多くはこの場所を離れ、いま残っているのは8世帯11人だけになりました。 自治会の会長を務める木村俊昭(きむら としあき)さんは、地区を出て行った人たちが複雑な思いを抱えていたと話します。 自治会長 木村俊昭さん「辛いですね、代々ずっと(家が)あって、自分の意思ではなく出ていかないと仕方ないという状態で、(茶屋地区に)いたくてもいられないという状態」 地区では現在、川幅を広げる工事が進められていて、住宅が建っていた場所はいずれ川の一部となります。 高齢化が進み、地区の存続が危ぶまれる中、木村さんが求めているのは一刻も早い復旧です。 木村さん「早く1年でも早く、水害前のスタート位置に立てたらいいと思います、それは希望しますね」
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