マネックス広木氏が「日本株に追い風が吹く」と考えるワケ
アメリカ経済がどう「着陸」するか見方が分かれている(写真:まちゃー/PIXTA)
アメリカ株が再び波乱商状だ。先週末、ダウ平均株価は前日比で300ドル超下げて終わり、週間で3%安と4週連続の下落となった。ダウの3万3000ドル割れはここ3カ月のもみ合いレンジの下限であり、ここを抜けると下値のメドが見えなくなる”崖っぷち”まで落ち込んでいる。 背景はアメリカ経済の「ノーランディング」観測だ。従来はFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の大幅利上げを受けて、「アメリカの景気はリセッションに突入する」「アメリカ経済のハードランディングは避けられない」という見方が大勢を占めていた。 その後は物価の上昇が鈍化する一方、労働市場や個人消費が堅調であるため、「景気後退を招かずインフレの抑制が可能」とするソフトランディング説が高まっていた。しかし、より直近では、”good news is bad news” と言われるようになり、強すぎる経済指標が悪材料視されるようになった。
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広木 隆