交流戦優勝後初の全体練習で選手、スタッフに訓示する楽天今江監督（撮影・山田愛斗）

　亀のように、ゆっくり前に進む。交流戦で初優勝した楽天が、1日のオフを挟んで再始動した。 　18日は約1時間半、楽天モバイルパークで全体練習。頂点に立った反響は大きかったといい、今江敏晃監督（40）は「思っている以上にやっぱ連絡がすごくて。新聞で取り上げてくれたりして、交流戦の優勝で、仙台がね、盛り上がってる感じがして。良かったなって。なんかより一層思いました」と、しみじみと振り返った。 　最大9あった借金も完済し、勝率5割でリーグ戦再開を迎える。前半戦が終わる7月末のオールスターまで残り24試合あるが「やっぱり借金生活をずっとやってたんで。あまり先を見ないという意味でも、5割をしっかり目指してやっていきたい」と地に足をつけた目標を設定する。 　交流戦前に7あったAクラスとのゲーム差も2差まで接近した。今江監督は「やっぱり足をすくわれるようなチームなので、ほんとに1歩1歩進んでいって、知らない間に抜かしてたっていうぐらいがね。亀ですよね、うちのチームは。亀のようにいきたいと思います」と力を込めた。 　先発ローテも再編する。21日からの日本ハム3連戦（エスコンフィールド）は金曜のカード頭を任されてきた早川は動かさないが、その後はポンセ、藤井、25日からのロッテ2連戦（ZOZOマリン）は内、岸が続く見込みだ。首位を快走する“うさぎ”ことソフトバンクとは11ゲーム差あるが、その背中を諦めずに追いかける。【山田愛斗】