能楽や古典文学をモチーフにした小袖展示 千總ギャラリー 京都市中京区
着物の原型とも言われる「小袖」のなかでも、古典文学などの物語を感じられる小袖が集まる展覧会が、京都市内で開かれています。京都市中京区の千總ギャラリーでは、能楽や古典文学などの物語をモチーフにデザインされた小袖が10点展示されています。このデザインは「御所解」と呼ばれていて、物語に関する風景や道具などを描いて、季節の変化や、高低差、奥行きといった、物事のうつろいを表現しています。展示されている小袖の中には、鞍馬山で牛若丸が天狗から奥義を伝授されるという「能」の謡曲を主題にしたものもあります。これは、牛若丸の長刀や帽子、天狗の扇が描かれることで、物語の一場面を表しています。この展覧会は、入場無料で4月1日まで開かれています。