お立ち台で「アイラブヨコハマ」と叫ぶ筒香嘉智

　5月6日、米球界から5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智外野手が、いきなり決勝の逆転3ランを放ち、6対5の勝利に貢献した。 　本拠地・横浜スタジアムでのヤクルト戦に、筒香は「6番・左翼」で先発出場。2点を追う8回2死一、二塁、低めの直球を筒香がとらえると、打球は右翼席に飛び込み、スタンドでは大歓声が起きた。この日は2安打、3打点と大暴れし、復帰初戦を飾った。 　お笑いコンビ「鬼越トマホーク」の金ちゃんは同日、一緒に観戦したオズワルド伊藤の写真とともに、自身の「X」にこう書きこんだ。 《筒香ーーーー！！！　筒香を知らなかったオズワルド伊藤が泣いてます！！！》 　さらに試合後、こう書き込んだ。 《マジでいい試合すぎた！！筒香選手ありがとう！！！デスターシャ！！！》 　野球部出身の金ちゃんは、DeNAファンを公言。一方、オズワルド伊藤は2023年のWBCで野球の面白さを知り、DeNAファンとなった新参者。だが、2人が大興奮するのも無理はない。筒香のDeNA復帰には紆余曲折があったからだ。 　4月8日、「スポーツニッポン」が、筒香の「巨人入り決定的」と報道。古巣を選ばない筒香にSNSで批判的な言葉が飛び交った。だが、4月14日、「日刊スポーツ」が筒香のDeNA復帰が決定的となったと報じると、金ちゃんは、自身の「X」で《また観に行くのが楽しくなりそうだな！》と呼びかけ、伊藤は《はい！現地でインフィールドフライ教えてください！》と返していた。 　筒香は、2軍の6試合で打率1割7分6厘と低迷。だが、三浦大輔監督が1軍昇格を決定すると、ゴールデンウィーク最終日となる6日の試合では、名字の筒香（225＝つつごう）にちなんだ225円の立ち見席が完売となった。 　米球界からNPBに復帰した野手は15人めだが、復帰初戦での本塁打は筒香が初めて。「X」では《筒香のホームラン》がトレンド入り。復帰初戦での劇的な逆転3ランを称賛する声が多く上がった。 《筒香決勝の逆転3ランまでは予想できないって　復帰後第1号逆転3ラン　今夜の試合は一生モンです!!!⇒かなり久しぶりに言った!!!!》 《メジャーリーグでの悔しい思いを胸に復帰した筒香のベイファンに応えてホームランのベースランニングする姿には胸が熱くなって、本当にベイファンでよかったと思えた》 《100打席ノーヒットでも我慢しとうと思っていた、これ以上の復活劇はない！　＼横浜優勝！／》 　ヤクルト戦の勝利で、DeNAは勝率5割に戻し2位に浮上。首位・阪神までは2.5ゲーム差。筒香の復帰で、1998年以来、26年ぶりとなるセ・リーグ優勝を果たせるか。