【世界卓球】無念、日本男子は大健闘を見せるも中国に敗れ、ベスト8で終戦
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 日本男子、トップ松島輝空をはじめ、出場した3選手が中国男子のベストメンバーを相手に健闘を見せるも、1勝には惜しくも届かず、0-3で敗戦。前回の成都大会の3位に続くメダルはならず……! 2月22日 ●男子第2ステージ・準々決勝 〈中国 3-0 日本〉 ◯樊振東 -11、10、10、6 松島輝空 ◯王楚欽 -8、2、7、6 張本智和 ◯馬龍 9、5、-9、9 篠塚大登 樊振東 ――― 張本智和 王楚欽 ――― 松島輝空 16歳の松島輝空を思い切って2点起用した田㔟邦史監督。事前のオーダー交換では、中国がエースを1・4番で使えるABC、日本がXYZとなったこの試合。エース張本をトップで起用し、試合の流れを作りたかった日本だが、「エースを5番に置くと相手に余裕を持たれてしまう。張本はやはり4番において置きたかった」(日本男子・田㔟邦史監督)と、2・4番に張本を起用。トップは松島と樊振東の対戦になる。
世界王者を土俵際まで追い詰めた松島
試合前は「楽勝」ムードに包まれていた中国応援団も、次第に固唾を飲んで見守るようになったこの一戦。樊振東のプレーに全く余裕はなかったが、次第になりふり構わず、体勢を崩しても松島のボールを1本でも多く返していく。松島は2ゲーム目も6-10から10-10に追いつきながら、最後は樊振東にチキータを決められて10-12。3ゲーム目も松島は8-4のリードを奪ったが、8-5で樊振東が床に落ちそうなボールまで腰を落としてフォアで拾って得点。樊振東が12-10と逆転でこのゲームを奪う。 4ゲーム目は少しずつ樊振東に余裕を持たれ、中盤で離されて最後は11-6で樊振東。27歳の世界王者を土俵際まで追い詰めた松島だが、「あと1本」は取らせてくれなかった。
燃えた張本。鋭いバックカウンターで王楚欽から1ゲーム先取
2番の張本が、松島のプレーを見て燃えないはずがない。王楚欽のフォアサイドをえぐるようなバックのカウンターを1ゲーム目から連発し、11-8で奪取する。 しかし、2ゲーム目以降、王楚欽は強烈なチキータで先手を取り、ラリーでは張本のミドルに効果的にボールを集めていく。逆にミドルを突かれたボールに対する、王楚欽のボディワークを使ったフォア強打は強烈だった。サービス・レシーブから早いタイミングで先手を取られ、中盤から混ぜられた巻き込みサービスへの対応にも苦しんだ張本。競り合いながらも3ゲームを連取され、1-3で惜敗。3番の篠塚対馬龍に回る。