三四郎、10周年迎えるオールナイトニッポンは「気分が上がるラジオ」日本武道館イベントに意気込みも
三四郎(相田周二、小宮浩信)がパーソナリティを務めるラジオ番組「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」のイベント「ニッポン放送開局70周年 三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館」が、11月24日(日)に開催される。 【写真を見る】「ニッポン放送開局70周年 三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館」への意気込みを語る三四郎 2015年3月よりスタートした同番組。時間帯や放送日が変わりながらも、めでたく10周年を迎えた。今回そんな番組がイベントを開催する。一度の中止を経て2021年4月に開催された大型リアルイベント「バチボコプレミアムライブリベンジ」(@東京国際フォーラム)以来の舞台は、なんと日本武道館! 多くのリスナーから愛されてきた「三四郎のオールナイトニッポン」シリーズの魅力を探るべく、相田と小宮に話を聞いた。 ――番組が10周年を迎えましたが、お二人にとって「オールナイトニッポン」はどんな存在となっていますか? 小宮「毎週、学生時代に戻った気分で(三四郎は中学時代からの同級生)、お互いの近況報告はもちろん、パーソナルな部分も知れますし、『意外とそういうところがアップデートされているんだな』と変化を知れる場でもありますね」 相田「あとは、嫌なことやハプニングがあったときに『話せる場があるからいいか』と思えるというか。納車してすぐに車を擦って、何十万円と請求されたんですけど、ラジオで話せるからいいと思うしかない...自分を納得させる存在になっています(笑)」 ――たくさんあるとは思いますが、特に印象的な回は? 小宮「最初に単発で何回かやったあとレギュラー放送が始まったんですけど、当時の『オールナイトニッポン0(ZERO)』って1年で終わる番組も多かったんですよ。僕らも1年頑張って、爪痕が残せたらいいなと思っていたら2年目もやらせていただくことになって...。その2年目の初回は印象に残っていますね。『2年続くことがあるんだな。頑張ってきて良かったな』と思いました」 相田「ニッポン放送で初めて年越し特番を任されたときは嬉しかったですね。年越し番組って重要なので、"僕らでいいのかな"と思っていました。それから毎年任せてもらえるようになったんですけど、4時間半とか5時間とか長時間やるので、台本の厚さがヤンジャンくらいあって(笑)。放送するたびに『大晦日が来たんだな』と実感していました」 ――大晦日特番は、三四郎さんと親交の深い芸人さんも多く出るイメージがあります。 相田「そうですね。あの番組で先輩とも仲良くなれましたね。マシンガンズさんに中継に出てもらったり、タイムマシーン3号の山本(浩司)さんを八王子からニッポン放送まで走らせたり(笑)、お祭りで楽しかったですね」 ――リスナーさんのなかには最近聴き始めた方もいれば、10年聴いている方もいると思います。リスナーさんには、どんな印象をお持ちですか? 小宮「地方の営業に行ったら、グッズを身につけて『ラジオ聴いてます』と言ってくれる方が多くて嬉しいです。あと、深夜3時~5時の放送なので、年配のおじいちゃん、おばあちゃんが起きて聴いてくれるらしくて。(年齢層が)幅広く、テレビのファンよりも熱烈な方が多い印象ではありますね」 相田「営業で地方に行ったときにハイタッチ会があって、その際に一言喋れるんですけど、よく『聴いています』と声をかけてくださいます。最近多いのが『武道館行きます』ですね。東京だけじゃなくて、全国から集まってくれる感覚があって嬉しいんですよ。年齢層も幅広いですし、コアな方が聴いてくれている印象はあります」 ――放送中、同じブースに入る作家の福田卓也さんとも長い付き合いがありますよね。印象はいかがですか? 小宮「年下ですけど、博学というか、いろんなことを知っていますよね。あと、自分的に"この話どうかな?"と思うときや、こっちが暴走したときもラインを見極めてくれる大人のイメージがあります。でも、その一方で、幼い子供みたいなところもあるんですよ。一緒にごはんを食べたあとにゲームセンターに誘われたんですけど、そこに財布を忘れてすごく焦っていて...いつも生放送では落ち着き払っているのに、そういうときは子供らしいなと思いました(笑)」 相田「確かに幅広い知識を持っている感はあります。僕らって下の世代と関わりがないんですけど、(福田さんは)四千頭身の都築(拓紀)とか若いヤツとラジオをやったり、イチナナライバーと番組をやったりしているので、何が流行っているのかちゃんと分かっている。そうした若い文化から、こっちが面白いと思うところを抽出してくれるので頼りにしています」 ――三四郎さんが本人役でご出演されるニッポン放送開局70周年×WOWOW 共同製作生配信ドラマ「ゴースト・オブ・レディオ~バチボコ怖い心霊バスツアー~」が、11月17日、29日に配信されます。こちらについてはいかがですか? 小宮「(自身の代名詞でもある)『バチボコ』がタイトルについていて嬉しかったですね。特殊なメンバーで特殊な設定なので、本番どうなるのか楽しみですし、僕らが誰かを演じるというよりも等身大でできるので、ちょっと安心な部分はあります。(インタビュー時点では)まだ読み合わせをしてなくて、まったく内容が分かっていないんですけど、ポスター撮影だけはしました(笑)」 ――相田さんは、同じニッポン放送の舞台演劇生配信ドラマ「あの夜を覚えてる」、「あの夜であえたら」に続いての出演です。 相田「台本を見ていないので、どんな感じなのか分からないですけど、前まではポイントで出るから、割と休憩時間があったんですよ。ただ、今回は三四郎のバスツアーなので、どれくらい出番があるのか不安ではありますね。僕らだけ本人役なんだよな...(笑)。でも、共演者に吉住とか芸人もいるので心強いです」 ――ラジオをやっていて良かったと思うことはありますか? 相田「Creepy Nutsとか、SUPER BEAVERとか、菅田将暉くんとか、ラジオをきっかけに異業種の方とのつながりができたのは良かったなと思います。☆Taku Takahashi(m-flo) さんと飲みに行かせてもらうこともあって...。普通の番組でお会いしてもそんな機会ないじゃないですか。ラジオでお話するきっかけができて良かったなと思います」 小宮「体力的にタフになったというのはありますね。深夜まで仕事して次の日が早朝でも、全然へっちゃらになりました。ラジオも時間帯がしんどいだけで、それ以外はあまりしんどいとは思わないですね」 ――毎週金曜深夜3時から放送されていますが、ルーティーンになっているのではないでしょうか? 小宮「そうですね。ときどきイレギュラーでお休みになるんですけど、逆にないとソワソワするというか。あったらあったで大変なんですけど(笑)、10年でルーティーン化されていますね。この10年で火曜日とか違う曜日もあったけど、今は金曜日にニッポン放送へ来ないと落ち着かない感じではあります」 ――お二人が感じる「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」の魅力を教えてください。 小宮「知識を身につけたいんだったら、違う放送を聴いてもらった方がいいです(笑)。ただ、あまり体力がいらず、聴き流す程度でいいというか。落ち込んでいるときに、気分が上がるラジオではあると思います。生放送ならではのアクシデントを利用して新しい流れができたり、リスナーからのメールで番組が動いたり、そこは他のラジオにはない部分ですかね」 相田「初見の人でも割と入りやすいとは思うんですよね。長くラジオをやっていると、その番組のノリを説明しないこともあるじゃないですか(笑)。僕らも何回も同じことを言うノリがあるんですけど、それはイチから説明するので、初めて聴く人も置いていかない。聴き続けていただいたほうが面白いんですけど、別に1週飛ばしでも1か月飛ばしでも、初見でも楽しめるとは思いますし、聴いても何も残らないんで、いつ聴いてもいい番組なんですよね(笑)」 ――11月24日にはいよいよ日本武道館でイベントが待っています。現在の心境を聞かせてください。 小宮「6年目に国際フォーラムでやりましたけど、あのときもゲストとの絡みが楽しかった思い出があるので、心境的にはワクワクした気持ちではありますね。大人数のリスナーと対峙して何かやるイベントは久しぶりなので、楽しみです」 相田「ありがたいことに会場チケットが完売しまして(現在はステージ裏体感席(グランドマニアシート)が追加販売中)。約1万人が集まるのかと思うとドキドキします。東京国際フォーラムでやったときも活気がありましたけど、武道館では倍になるのでどんな感じになるのか...。ゲストが気の知れたファミリーたちばかりなんで、あのメンツだったら盛り上がると思いますし、楽しみしかないです」 文・写真=浜瀬将樹
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