もっと楽に…柳田悠岐に代わるソフトバンクの3番打者栗原陵矢 絶対的守護神からの決勝打にも反省しきり
◆日本生命セ・パ交流戦 中日2―3ソフトバンク(4日、バンテリンドームナゴヤ) 悔しさをバットに乗せた。ソフトバンクは同点の9回1死から緒方理貢が四球を選び、盗塁も決めた後の2死二塁。栗原陵矢が相手守護神マルティネスのチェンジアップを中前に落とした。チームを4連勝に導く決勝打にも栗原は「(その前に)打っていたら(楽に)勝っている試合だった」と反省しきりだった。 ■中日移籍のあの人が古巣ナインと再会【写真】 栗原の言葉通り、その前にもチャンスはあった。逆転された直後の5回1死一、二塁では三邪飛に倒れる。7回1死一、三塁の絶好機でも、直球を空振り三振。2度も悔しい思いをした後、三たび回ってきた得点機だった。「理貢が必死に四球を取ってくれたのが一番」と後輩の頑張りに必死に応えた。 5月以降は打率3割4分6厘と好調が続く。負傷離脱の柳田悠岐に代わり、1日からは3番を務める。「どうしても(柳田と)比べられることが多いと思うが、やるべきことを全力でやっている」と役目を果たす覚悟を示す。小久保裕紀監督も「その前に打っておけばもうちょっと楽な展開だったけど。最後にきっちり打ってくれた」と奮起を期待しつつ、9回の一打をたたえた。 2018年、21年、22年と3年連続で負け越している「鬼門」名古屋で白星スタートとなった。交流戦でも首位タイに浮上。柳田を欠いていても栗原をはじめ一丸となったチームは強い。(鬼塚淳乃介)
西日本新聞社