発覚3時間前、現場に不審車両 県警が特定へ 栃木県那須町の2遺体
栃木県那須町の山中で住所・職業不詳の宝島龍太郎さん(55)と身元不明の女性の焼損した遺体が見つかった死体遺棄事件で、遺体発見の約3時間前に、不審な乗用車が現場近くを行き来していたことがわかった。住民らが設置した複数の防犯カメラに映り込んでいたという。県警は、事件と関係している可能性があるとみて調べている。 【写真】男女2人の遺体が発見された現場。林道から5メートルほどの河川敷で、黒く焦げた木の枝が残っていた=2024年4月18日午前8時55分、栃木県那須町伊王野、小野智美撮影 複数の近隣住民によると、この車が撮影されたのは16日午前4時ごろ。黒っぽいセダンタイプで、遺体の発見現場の河川敷に向かう道を行き来していた。 河川敷は日ごろ、近隣住民や森林組合の関係者以外の人物が立ち入ることはほとんどなく、防犯カメラに映っていたものに該当する車を所有する住民や組合関係者は確認されていないという。 県警は映像のデータの提供を受け、車や乗っていた人物などの特定を進めている。
朝日新聞社