【インドネシア】アイシン高丘、合弁でバイオ成型炭の生産へ
アイシンの鋳鉄部品子会社アイシン高丘(愛知県豊田市)は、インドネシアでヤシ殻を原料としたバイオ成型炭の生産に乗り出す。同国のパーム油生産会社と合弁会社を7月にも設立し、石炭コークスの代替材としてバイオ成型炭を生産し、カーボンニュートラル実現への貢献を目指す。 アイシン高丘は、インドネシアの大手複合企業トリプトラグループ傘下のパーム油生産会社トリプトラ・アグロ・プルサダと、合弁会社を設立する契約を締結。資本金は1,000億ルピア(約9億6,500万円)で、アイシン高丘が51%、トリプトラが49%を出資する。本社は西カリマンタン州ポンティアナックに置く。 アイシン高丘が開発するバイオ成型炭は、アブラヤシからパーム油を精製する過程で残ったヤシ殻(PKS)を原料とする。現時点で石炭コークスを100%バイオ成型炭に置き換えることが可能との実証評価を完了しており、2025年夏ごろに石炭コークスと同等の水準を実現したバイオ燃料として生産を開始する。