マスターズで"最下位"のタイガー。奇跡の復活へ「全米プロや全米オープン、全英オープンに向けた準備をしていきたい」
マスターズ3日目、重い体を引きずるように歩いていたタイガー・ウッズがメジャー自己ワーストスコアとなる82を打つと、周囲からは「棄権か!?」の声。だが彼は、昨年のジェネシス招待以来14カ月ぶりに72ホールを完走した。
「試合勘が戻っていないからかチャンスを生かすことができなかった。打ってはいけないところに打ち、外してはいけないパットを外してしまった」とタイガー。 「もちろん明日(最終日)もプレーするよ。今夜チームで夜遅くまで準備して、明日に間に合わせたい」 初日は99年以来、25年ぶりにスタートホールでバーディを奪う快調な滑り出し。しかし日没サスペンデッドとなり、2日目に残り5ホールを消化し、短いインターバルで第2ラウンドをプレーしなければならず、足を気にする場面も。 3日目は中盤から突如球が左右に曲がり始め、7番と8番で連続ダブルボギーを叩くと、後半も4連続ボギーと歯止めが利かなかった。大会前は「勝つつもりで来た」と語っていたが、最終日も2番のバーディ以降苦戦し77。 優勝したスコッティ・シェフラーとは27打差の60位、予選突破した選手のなかで最下位に沈んだ。それでも今後のメジャーに向けて前向きな姿勢を見せたタイガーは、「今回はコースの攻略法を知っているのに、たくさんミスをして課題をもらった。何が悪かったのかを考えながら、宿題を一つ一つクリアしていきたい」。 23年の終わりには「来年は1カ月に1回トーナメントに出たい」と言っていたが、今年はメジャーに照準を合わせる作戦に変更。 「調子を上げてモーターを作動させ、体を動かし、強くなって進化を続ける。練習時間も延ばして、全米プロや全米オープン、全英オープンに向けた準備をしていきたい」 マスターズの4日間の自己評価を聞かれ、「良い1週間だった。特に木曜と金曜はいい戦いができた。思ったようなプレーはできなかったけれど、全体としては良いチャレンジだった」。 世界ランク784位のタイガーに再び奇跡は起こるのか? ※週刊ゴルフダイジェスト2024年5月7&14日合併号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト
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