湖北省咸寧市、デジタル技術で電動自転車の安全管理を強化
【東方新報】標準的な電動自転車用の駐輪場の整備や、エレベーターに電動自転車が入るのを防ぐシステムの導入、さらに違法な電動自転車の生産・販売に対する取り締まりなど、湖北省(Hubei)咸寧市(Xianning)では多くの部門が協力して、電動自転車の安全対策を進めている。 咸寧市高新区にある金仕達医療(咸寧)有限公司(Kingstar)では、広さ2800平方メートルを超えるスマート駐輪場が完成しており、218台のスマート充電ソケットを備えているため、同時に436台の電動自転車が充電できる。駐輪場には自動スプリンクラーシステム、火災自動警報システム、消火栓、監視カメラ、スマート充電装置が設置されており、15メートルごとに防火壁が設置されている。 咸寧市消防救援支隊の防火監督科長である王鐸(Wang Duo)氏によると、過熱や電気系統に異常が発生した場合、スマート充電装置が自動的に電源を遮断し、火災が発生した場合には警報が鳴り、スプリンクラーが作動する仕組みになっている。 今年6月、咸寧市消防救援支隊は「安全に充電し、満充電で帰宅しよう」という提案を出し、各企業や団体に対して、関連の国家および地方の安全基準に基づいて、電動自転車用の駐輪・充電場所を整備するよう推奨した。これにより、住民の集合住宅での充電の負担を軽減し、電動自転車の充電問題を解決することが期待されている。現在、市内の多くの企業や団体が駐輪場の整備を進めている。 同時に、咸寧市ではエレベーターにスマート電動自転車阻止システムの設置も進めている。このシステムは5GネットワークやAI監視、クラウドコンピューティングの技術を利用して、電動自転車を自動的に識別し、エレベーター内での駐輪や充電を防ぐ機能を持っている。 現在、市内1048基のエレベーターにこのシステムが設置されており、今後は全市の住宅に順次導入していく予定だ。 また、電動自転車の充電問題を解決するために、咸寧市全域で集合住宅の充電施設整備が進められている。新築の集合住宅には厳密な審査基準が設けられ、古い住宅には改修を行い、電動自転車専用の駐輪・充電スペースが合理的に配置されている。 さらに、根本的な対策として、咸寧市の市場監督管理局と公安局交通警察支隊が協力し、電動自転車の安全リスクを排除する取り組みを行っている。8月21日、咸寧市市場監督管理局は、違法な電動自転車の生産や販売に関する情報提供を呼びかけた。違法行為として通報対象になるのは、認証を受けていない電動自転車やバッテリー、充電器の生産・販売、または電動自転車のスピードリミッターを外す、バッテリーボックスを改造するなどの不正改造行為が含まれる。 交通警察も電動自転車の登録やナンバープレートの管理を強化し、路上での取締りを進めている。交通事故や重大な違反が発生した場合、改造された電動自転車に関する情報が市場監督管理局に送られ、取り締まりが行われる。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。