広陵の中尾湊内野手（左）と広島商の広本真己内野手

　◇勝負強い「つなぎの４番」　広島商・広本真己（ひろもと・まさき）内野手（２年） 　チーム一の長距離ヒッターで、強力打線の４番を担う。秋の公式戦は１１試合で１２打点をたたき出す勝負強さを発揮した一方で、チャンスを広げるため犠打を決めるなど、勝利のために「つなぎの４番」に徹した。 　呉市出身。兄拓士さんは、２０１９年センバツに出場した呉で投手としてベンチ入りしている。甲子園へ試合を見に行き、大舞台への憧れが強くなった。「重圧がかかると思うが、みんなからの４番への期待に応えたい」と闘志を燃やす。 　ＯＢの柳田悠岐選手（ソフトバンク）が目標だ。 　◇プレーに生きる柔軟性　広陵・中尾湊（なかお・みなと）内野手（１年） 　北九州市出身。小学６年の時にソフトバンクのジュニアチームに選ばれた。オリックスジュニアとの試合で、現在は大阪桐蔭の注目選手、前田悠伍投手（１年）と投げ合った。センバツは打者として再戦を待ち望む。 　柔軟性を生かした打撃と守備が持ち味。寮で入浴後、開脚や前屈で体をほぐす。「けがをしにくく、柔らかいスローイングにつながる」という。 　西武と横浜で監督を務めた森祇晶さんは親戚で、ビデオ通話で連絡を取ることも。「忍耐力の大切さを教わった。ピンチになっても焦らず、好機に力を爆発させたい」