”アウトロー”は幻想!?今中慎二臨時コーチが見た中日投手陣に必要なこと
割り切りが必要
今中「打たれちゃいけない=フォアボールなんで、『ヒットならいい』って言う考えを自分で持たないといけないんです」 高めで抑える自信をつけるために、甘いところへ投げることも大切。当然、打たれる時もあるので、それは仕方がないという割り切りもまた必要なんだとか。 今中「『打たれちゃいけない』が頭にずっとあると、絶対フォアボールに繋がってくる。それは自分も経験があるし。ただ、今の選手たちは以前よりも球が強い子が多いんで、ここぞと言うところでストライクゾーン高めでいけるんですよね」
実は、ここ一番だけ
今中「150キロ出ても高めがダメな時はあるし、140キロ台でも力があれば高めでいいんです。そこで抑えることを覚えないと、フォアボールがどうしてもつきます」 しかし過去の名投手は「アウトローで生き残ってきました」という印象がありますが、それがまさにイメージなんだそうです。 ツーストライクまでは甘いところで抑えて、ここ一番でアウトロー、インロー、コーナーに投げて見逃し三振。 うまくいった決め球から「アウトローで生き残ってきました」というイメージがつくと説明する今中さん。
打たれない自信をつけろ
今中「ランナーなしでギリギリ投げるとやっぱりしんどいですよ 。試合を見てたらわかりますが、27個アウト取るのはほぼ甘いとこですから」 最後に柳投手とのエピソード。昨年の後半からは甘いところに投げて打ち取れるようになったと話していたそうです。 今中「打たれないっていう自信になって結果に出てるんですよ。 だから1番から9番から同じ力量で投げても仕方ないので、他の投手もいい意味で力を抜くとこを考えていかないとね」 シーズンが開幕したら、ピッチャーはどんな球で打ち取ったり、三振を取ったりするのかに注目してみましょう。 (尾関)