とんでもない才能! 欧州で大活躍する10代の逸材(4)今季のベストゴール!? ルーニーとC・ロナウドを同時に体現
優秀な若い才能は早いうちにビッグクラブのスカウトの目に留まり、10代で一流クラブでデビューする選手も多くいる。そして、トップチームでもその才能を発揮して価値を高める選手も少なくない。今回は、いま欧州で大活躍している10代の逸材をピックアップして紹介する。※成績は15日時点の『transfermarkt』を参照。各種スタッツはデータサイト『Sofa Score』を参照
FW: アレハンドロ・ガルナチョ(アルゼンチン代表) 生年月日:2004年7月1日 所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド) 23/24リーグ戦成績:22試合5ゴール2アシスト 市場価値:3000万ユーロ(約42億円) ウェイン・ルーニーのオーバーヘッドに重ねられたそのゴールは、間違いなく今季のベストゴールの1つだ。 プレミアリーグ第13節エヴァートン戦に先発出場したアレハンドロ・ガルナチョは、3分にディオゴ・ダロトが右サイドから上げたクロスに反応してオーバーヘッドシュートを放つ。ボールは美しい軌道を描いて名手ジョーダン・ピックフォードが守るゴール右隅に吸い込まれ、オールド・トラッフォードは大歓声に包まれた。ルーニーのようなスーパーゴールから、クリスティアーノ・ロナウドのセレブレーションという最高のパフォーマンスを見せたガルナチョはこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。 ユナイテッドの攻撃を牽引し、スタジアムを沸かせる男はまだ19歳だ。21/22シーズンにトップチームデビューを果たすと、プロ2年目の昨季はリーグ戦19試合に出場して3ゴール2アシストを記録。1試合あたりの平均出場時間が29分と限られた時間の中でしっかりと数字を残した。主戦場は左ウイングだが、今季は右ウィングで先発起用の機会を増やして、22試合5ゴール2アシストという成績を出している。 若さゆえか粗削りな部分があり、プレーに「強引さ」があるのはある意味でガルナチョの魅力の1つだ。シュートへの意欲が高く、思い切りのよいシュートでゴールを狙う。第24節ウェストハム戦ではペナルティエリア右隅から強烈なシュートを打ってゴールネットを揺らした。 現在ユナイテッドはリーグ6位に位置しているものの、総得点数はわずか「33」。上位躍進のためにはFW陣の奮起が必須という状況だ。ガルナチョの大胆不敵なプレーで、赤い悪魔(マンチェスター・ユナイテッドの愛称)を得点数不足から救うことは出来るだろうか。
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