千原せいじ「“そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!”と言われた最後の世代」昔と今のギャップ、世知辛さについて言及
◆お笑いオーディションの結果を親がクレーム
MUNE:今、お子さんはおいくつですか? 千原:20歳で、もう社会人です。 MUNE:うちは小学校1年生なんですけど、自分の時代とのギャップにビックリしています。何もできないなって思っちゃいました。 千原:印象に残っていることがあって。幼稚園に行くときに嫁が園内で履く靴を買ってきたんですけど、靴に「ここに名前を書きましょう」みたいな枠が書いてあったんです。 MUNE:はいはい。 千原:「アホちゃうか!?」と。あんなもん、字を書かんでも好きなように靴に落書きすればいい。そうすれば自分の靴を見失うこともないんやから。そもそも、なんでみんな同じ靴を履かなあかんねんっていうね。もう、おかしいんですよね。 MUNE:そうですねえ。いろいろなことを配慮しすぎて、だんだんと全体的につまらなくなってきていますよね。 千原:そうなんですよ。僕らは吉本興業なんですけど、「そんな悪いことばっかりしていたら、吉本しか行かれへんで!」と言われた最後の世代やと思うんです。でも、今は親が芸人を応援していますからね。 MUNE:うんうん。 千原:高学歴で芸人をやっているのは、本人が好きでやっているから全然いいんですよ。でも親が(過剰に)応援していると、親が吉本のオーディション結果に文句を言いにくると。あとで勉強するのかわからんけど、オーディションの他の人のネタと自分たちのネタを撮って、それを親が観て。それで「うちの子のほうが面白いのになんで落ちてんですか」みたいな。 MUNE:なるほどねえ。ちょっとそういうのはわからないなあ。 千原:ヤバいっしょ。 (「直撃!コアチョコ地獄電波」2024年1月25日(木)配信回より)