実は10万人に2人の確率で心停止…「消防士として当然のこと」愛媛マラソンでランナーの命を救う
心肺停止は10万人に2人の確率
国士舘大学が行った調査によると、国内の市民マラソン89大会を調査した結果、ランナーの心肺停止の発生率は10万人に2.07人の確率だと言います(※1)。 これを毎年1万人が出走する愛媛マラソンに置き換えると、10年に2回、5年に1回発生することを意味します。愛媛マラソンでも、医師や看護師が走る「救命ランナー」の増員など、ランナーの安心安全を第一に救護体制を構築していますが、一般ランナーの“気づき”も重要になっています。 今回、救命を行った髙橋さんは「愛媛マラソンのような大きな大会では、どうしてもちょっと無理してしまいがちなんですけど、少しでも自分の体調に異変を感じたら、無理せず休憩をはさむなり安全に走ってもらいたいです」と呼びかけていました。 (報道部 植田 竜一) ※1「マラソン大会における心停止の発生頻度」(白川透、田中秀治、喜熨斗智也、高橋宏幸、後藤奏、2013、国士舘大学)