来季36歳で球速も落ち…メジャー移籍の巨人・菅野に不安の声も「オリオールズなら大活躍」の特殊事情
「とにかく1年で勝負をするということです」 巨人からオリオールズへの移籍が決まった菅野智之(35)は12月20日にオンラインで入団会見を行い、こう抱負を語った。 【し、して…】仲良く買い物…巨人・菅野♡超有名モデル「合いカギ通い愛」現場写真 海外FA権を行使し1年1300万ドル(約20億円)の契約。来季36歳になる年齢が考慮されたのか単年契約となった。菅野にとって’20年オフにポスティング申請するも実現できなかった念願のメジャー移籍だが、不安の声は大きい。 「菅野はピークアウトしたとの見方が大半です。今季はブルペンの球数を減らすなど調整方法を変えリーグ最多となる15勝をあげたとはいえ、明らかに球速が落ちていますからね。若い時のストレートの速球は150㎞後半でしたが、今季は145㎞ほどです。 160㎞近い豪速球で勝負するメジャーの一流投手と比較すると見劣りします。ケガが多いのもネックでしょう。’23年までの3年間は、右ヒジ痛などで満足な成績を残せていません」(スポーツ紙担当記者) ◆単年だけでも穴を埋められる投手を それでも「菅野は活躍できる」と予想するのは、スポーツジャーナリストの友成那智氏だ。背景にはオリオールズの特殊事情があるという。友成氏が解説する。 「オリオールズは先発投手2人がトミー・ジョン手術を受け、本格的に復帰するのは’26年になるといわれます。’25年の単年だけでも穴を埋められる投手を探していたんです。菅野は、その条件にマッチした投手だったのでしょう。 確かに年齢やケガの多さを不安視する声はあります。しかしオリオールズは、若手などを起用し通常の先発5人ではなく6人のローテーションで’25年のシーズンに臨むようです。登板間隔は中4日から5~6日に増えます。身体への負担が減り、菅野のケガのリスクも軽減されるでしょう」 ストレートの遅さも大きなマイナスにはならないと友成氏は考える。 「菅野には鋭く曲がるスライダーという武器があります。ストレートの割合を、日本にいた時の40%ほどから10%に減らし、変化球主体にすれば良い話です。実際ダルビッシュ有や前田健太のストレートの割合も10%台。速い球にこだわる必要はありません。 オリオールズは230本以上のチーム本塁打を記録するなど、打線が非常に強力です。4点とられても6点とり返してくれる。その上、セットアッパーや抑え投手も充実しているので終盤に逆転される可能性も低い。メジャーで活躍できなかった藤浪晋太郎も、唯一オリオールズではのびのび投げていました。菅野も多少失点してもいいと、楽な気持ちでマウンドに上がれるはずです」 友成氏は「オリオールズなら2ケタ勝てる」と予測する。ベテラン菅野は、夢のメジャー挑戦でベストな選択をしたようだ。
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