買って食べて氷見応援 市芸術文化館で19日「まぜこぜ富山」 お菓子の美術館会場に25店が出店
●多様な人が集い助け合い 「お菓子の美術館~渡辺おさむスイートアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)の会場である氷見市芸術文化館で19日、イベント「まぜこぜ富山in氷見」が開かれる。富山、石川の約25店が出店する。国籍や年齢、性別、障害、LGBTQ+(性的少数者)などを問わず自由に人が集い、まぜこぜになって能登半島地震で大きな被害を受けた氷見で買って食べて応援する。 食のイベントやコンサルティング、レシピ提供などを行う「Maggoo」代表で料理家の山田香織さん=砺波市深江1丁目=が企画した。 まぜこぜ富山は、多様な人が集まって分け隔てなく互いに助け合って食事や買い物などを楽しむイベント。昨年9月に砺波市の若鶴酒造「大正蔵」で初めて開かれ、趣向を凝らした多彩な催しを楽しむ大勢の来場者でにぎわった。 2回目となる今回は、震災で人生が大きく変わった人や、震災前から障害や命と向き合っている人らが出会い、互いに助け合い、被災地の支援にもつなげようと氷見市での開催を企画した。 会場には、地震で大きな被害を受けた氷見市内の海鮮料理店や水産加工店、高岡市伏木地区の和菓子店、石川県中能登町のパン・菓子店をはじめ、富山、石川からフード、ドリンク、スープ、パン、菓子、ラトビアのかごなど約25店が出店する。 会場では、小児がんの支援のため、はちみつ屋(富山市)から寄贈を受けたはちみつレモンの原液を使ったレモネードが300円募金の返礼品として贈られる。障害者アートのグッズ販売などもある。 福祉分野でボランティア活動に携わってだれもが楽しめるインクルーシブな社会を目指すイベントを行う山田さんは、まぜこぜ富山について「社会がやさしければ、障害は軽くなり、地域がやさしければ、そこに住む人は幸せに感じる」と話し、多くの参加を呼び掛けている。 まぜこぜ富山in氷見は19日午前11時~午後4時。入場料はイベント支援協力金として1人500円(小学生以下は無料)で、経費を除いた額を義援金として氷見市に寄付する。