世銀、最貧国向けに1000億ドルの支援額確保 新規増資で
David Lawder [6日 ロイター] - 世界銀行グループは6日、最貧国への支援を行う国際開発協会(IDA)が増資により、過去最高の1000億ドル規模の支援額を確保したと発表した。 世銀は韓国のソウルで開催した会合で増資を決定。支援額は2021年12月に決定した930億ドルを上回った。 各国が表明した拠出額は合計237億ドルで3年前の235億ドルから小幅な増加にとどまった。目標額達成のためIDAは債券発行や金融レバレッジを活用する予定。 ノルウェーや韓国、英国、スペイン、米国がそれぞれ拠出額の増額を発表した。 ワシントンにあるシンクタンクグローバル開発センターのシニア・ポリシー・フェロー、クレマンス・ランダース氏は「一部の拠出国は非常に重要な増額を行ったが、従来の大口拠出国の多くは違った。これは時代の表れだ。多くの国の政府にとって世界の貧困問題は国内で支持を得るのが難しい状況になっている」と説明した。