メンバー表交換で、中嶋聡監督（右）と寸止めのハイタッチを交わす新庄剛志監督　（カメラ・馬場　秀則）

◆パ・リーグ　オリックス―日本ハム（１２日・京セラドーム） 　日本ハム・新庄剛志監督が今季から取り入れた試合前ハイタッチでパ・リーグの全球団を“制覇”した。 試合前のメンバー表交換。オリックス・中嶋監督とハイタッチするそぶりを見せると、その後、審判団とも笑顔でタッチをかわして球場を沸かせた。 　一般的にメンバー交換の際は握手をすることが多いが、新庄監督は今季のオープン戦から自らの判断でハイタッチに切り替え、球場に詰めかけたファンを盛り上げてきた。シーズン開幕前の記者会見では、各カードの初戦に相手監督とハイタッチしたいと要望する場面があり「戦う前にハイタッチすると、全体が一つになっているような。『お願いします』というより『行きましょうよ！　楽しいゲームを見せましょう！』というような試合をしたいんです。（観客からも）『見てて気持ちいい』というＤＭ（ダイレクトメッセージ）がめちゃくちゃ多かった。審判の方たちも、何か“かたい”雰囲気があるじゃないですか。ファンの方たちに『仲良いんだ』みたいなイメージを持ってもらいたい」と意図を説明していた。 　開幕からここまでロッテ・吉井監督、楽天・今江監督、西武・松井監督、ソフトバンク・小久保監督と有言実行のハイタッチを披露。“大トリ”となったオリックス・中嶋監督に対しては、正対してすぐにハイタッチのポーズで待ち構え、最後はお互いがフェイント（？）するような形で手の甲を向け合い、ファンを盛り上げていた。