【凱旋門賞展望】武豊&シンエンペラー日本勢の勝算は? 「1番人気」ソジーには気になる〝ジンクス〟も
【TPC秋山響の海外競馬解析】欧州2400メートル路線の最高峰であるフランスのGⅠ凱旋門賞が6日に迫った。 今年は日本からシンエンペラー(牡3=父シユーニ・矢作)が参戦。ブックメーカーで3番人気と上位評価を受ける同馬は前走のGⅠ愛チャンピオンSは3着だったが、GⅠ日本ダービー3着から3か月半ぶりのレースだったことに加え、直線で前が壁になる場面があったことを考えれば〝次〟に期待が持てる走り。2020年に凱旋門賞を制した全兄ソットサスは4歳時ではあるが、愛チャンピオンS4着から巻き返しての優勝だった。 日本関連ではキーファーズの松島正昭氏が共同所有し、武豊騎手が手綱を取るアルリファー(牡4=父ウートンバセット、愛J・オブライエン厩舎)も5番人気と高い評価を受けている。2歳時にGⅠを制し、昨夏のGⅡでは後の凱旋門賞馬エースインパクトから3/4馬身差の2着に健闘。さらに今年7月のGⅠエクリプスSでもシティオブトロイの1馬身差2着した実力馬だ。 初の2400メートル戦となった前走のGⅠベルリン大賞で5馬身差の圧勝。距離不安はないどころか、むしろ今では2400メートルの方が良さそうな印象を受けた。前走に比べメンバーはぐっと強くなるが、チャンスは十分にありそうだ。 なお、1番人気に推されているのは地元フランスのソジー(牡3=父シーザスターズ)。GⅠパリ大賞、GⅡニエル賞と本番と同じパリロンシャン競馬場の2400メートルで重賞を連勝していること、管理するA・ファーブル調教師が凱旋門賞史上最多の8勝を挙げる伯楽であることは大きな強調材料。一方でニエル賞組は06年のレイルリンク以来勝ち星から遠ざかっているのは気になるジンクスだ。
東スポ競馬編集部