藤原夏海×花澤香菜が語る...待望のスタート「鑑定スキル」第2期は「新しい一面が見られる」
アニメ『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期』(CBC/TBS系全国28局ネットで放送)が、9月29日(日)にスタートする。 【写真を見る】アニメ「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期」で主人公のアルスを演じる藤原夏海 ある男が異世界に転生し、弱小貴族の長男アルス・ローベント(CV.藤原夏海)として生まれた。人の能力を見抜く「鑑定スキル」を手に入れたアルスは、そのスキルを活かして、世に埋もれている逸材をスカウトしていく。 10月より放送される第2期では、成長したアルスが、スカウトした家臣とともに運命をかけた戦場へと向かう! そんな楽しみな放送を前に、主人公のアルスを演じる藤原夏海と、アルスの許嫁であるリシア・プレイド役の花澤香菜にインタビューを実施。本アニメの魅力をたっぷりと語ってもらった。 ーーまずは第1期を振り返っていかがでしたか? 藤原「赤ちゃんだったアルスから始まり、仲間探し、模擬戦まで駆け抜けて...本当に濃厚でした。目まぐるしいなかでも、みんなの優しさや人柄に触れたアルスの『心』が動く瞬間や、父のことや戦いのことを経験し、現実の厳しさを知るシーンもありました。さまざまなことを経験して、アルス自身も成長したと思いますし、私自身もたくさん素敵な思いをさせていただきましたね」 花澤「リシアちゃんは野心が強すぎて、当初は『ヤバい女の子かもしれない』と警戒されていましたが(笑)、第1期はそんな彼女の魅力が溢れたシリーズだったと思います。アルスとのやりとりのなかで、まっすぐなところや乙女なところが垣間見えましたし、すごく頭が良くて、みんなの力になれるんじゃないか、という場面もあって...。途中参加だったんですけど、それを感じないぐらい物語に深く関わらせていただきました。すごく濃い時間だったと思います」 ーー1期放送中、ファンの方の声は耳に届いていたのでしょうか? 藤原「ラジオ番組『鑑定スキルの華金ラジオ』をやらせていただいていたので、視聴者の皆さんからの感想をお便りでいただいていました。たくさんの方が観てくださっていて、嬉しかったですね」 ーーそうしたファンの方の声はご自身のパワーになっていくものなのでしょうか。 藤原「そうですね。私自身にとってもすごく大切で大事な作品になったので、『一緒の想いで作品を好きになってくれているんだ』と思うと、今後のお仕事にもつながる勇気にもなりましたし、『関われて良かったな』と幸せな気持ちでいっぱいになりました」 ーー花澤さんは周囲の方から何か反響をお聞きになりましたか? 花澤「ウチの母がアニメをチェックしてくれていて、『鑑定スキル面白いね』と言ってくれました。私もオーディションのときに原作を読ませていただいたんですけど、本当に面白くて...!内容盛りだくさんだから、『どんなアニメになるんだろう?』と思っていたら、原作の魅力がたっぷりと詰め込まれていましたね。(反響を聞くと)やっぱり物語が面白いところが皆さんにも伝わっているんだな、と実感します」 ーー『鑑定スキル』って世代を問わないアニメなんですよね。 花澤「本当にそうですね。ドラマを観ているような感覚で楽しんじゃいます」 藤原「私の両親も観ていて、父に至っては『2期はまだか』と待ち侘びていました(笑)」 ーーそんな2期がいよいよスタートします。よりキャラクターたちの魅力を深掘りするため、それぞれ演じたキャラの推しポイントを教えていただきたいです。 藤原「語りきれないぐらいあります!物語が進むうえで、大きなポイントにもなっている『アルスの優しさ』は私の推しポイントのひとつですね。アルスのなかに深い思いやりがあるからこそ、仲間たちも彼についていくと思うんです。あとは、家臣のみんなを武将で例えるといった、もともとの世界で培ってきた『歴史好きなところ』が反映されているのもいいですよね」 花澤「推しポイントたくさんありますね~。まずは、どんな場面でも動じない肝の据わったところですね。『どんな相手だろうとアルス様の敵になるヤツはぶっ潰す!』みたいなことを言えちゃう強さは大好きだし(笑)、恋愛に関しても自分からグイグイいけちゃうところもいい。あと、ちゃんとあざといところもあるんです」 藤原「嫌なあざとさじゃないからいいんですよね。本当にカワイイんです!」 花澤「そうなんだよね。好きな人だけに向けるあざとさってカワイイよね~。2期では、彼女の知恵が作戦に使われるシーンもあるので、また新しい一面が見られるのかなと思います」 藤原「リシアさんが大活躍します!」 ――2期の物語を演じていくなかで、意識したポイントがあれば教えてください。 藤原「1期の6話で、父のレイヴン・ローベント(CV.東地宏樹)から『まだ戦士の顔になっておらん』と言われたアルスは、戦に行くことができず、悔しくもどかしい思いをしました。2期では、その経験を経ての初陣というのもあってかなり気合いが入っています!演じるうえで、具体的に『こうしよう』と意識したというよりは、1期で培ってきた役者さんたちとの関係性や空気感を、2期でもグラデーションのように馴染ませ、自然なかたちで戦いに行けたらなと思っていました」 花澤「1期では、リシアちゃんの精神年齢と実際の年齢にかなりギャップがありまして...(笑)。『幼いながらもこんな言葉を使っている』と難しく感じていたんですけど、2期では、年齢を重ねた分、演じやすくなった感覚があります。周りのみんなとの親密度も上がっているので、彼女のフレンドリーさも意識しつつ演じさせていただきました」 ーーアルスとリシアはもちろん、家臣たちの活躍も見られそうで楽しみです!ご自身以外で好きなキャラクターはいらっしゃいますか? 藤原「いつも傍にいてくれている家臣たちはもちろん、ルメイル・パイレス(CV.てらそままさき)様のような上の世代や上司の方々も魅力的ですし...うーん。選べない~!だから仲間のみんなですね(笑)!」 花澤「私もいっぱいいるな~。そのなかで名前を出すとしたら、ミレーユ・グランジオン(CV.生天目仁美)さんですかね。力の抜けたあの感じが大好きです。アフレコ現場でも生天目さんとお芝居をすると自然と肩の力が抜けていくんですよ。緊迫した場面も多いなか、ミレーユさんがいてくれると和む作用があるような気がします」 藤原「あの豪快さがいいですよね」 花澤「私、芸人さんのラジオが大好きなんですけど、生天目さんもすごく詳しくて、休憩時間を忘れるぐらい喋っちゃいました(笑)。すごく盛り上がって『この時間がずっと続けばいいのに!』って思っていましたね。そんなこともあったので、生天目さんと共にミレーユさんへの愛が溢れていました」 藤原「役者さんとキャラクターをセットで好きになったんですね(笑)」 ーーアルスたちの成長も楽しみな本作。藤原さんと花澤さんが、最近「成長したな」と思うことがあれば教えてください。 花澤「ここ数年ピラティスをやっているんですけど、同時にジムにも通い始めたんですよ。先日、ピラティスをしていると『足の押す力が強くなっているね』と言われて...なので『足成長中』です(笑)。筋力がアップすると疲れにくくなるし、(ジムとピラティスの)両方使いありだなと思いましたね」 藤原「すごいな~!(筋力トレーニングをすると)発声も変わるって聞きますもんね。私の話は『成長』とはニュアンスが違うかもしれないんですけど、この間、下の代の役者さんと共演させていただく機会がありまして。その方が、私がデビュー当時に主人公をやった作品のイベントに来ていた方だったんです。まさか、現場で一緒にお仕事をするなんて...!」 ーー後輩の方をお迎えする立場に成長したということですね。 花澤「もともとファンでイベントを観に来た方だったってことでしょ?すごいね!」 藤原「それを聞いて『もうそのポジションになったのか』とビックリしてしまって(笑)」 花澤「そのうち『子供のころ観てました』とか、言われるようになるだろうね~(笑)」 藤原「ギクッ(笑)!その方は当時中学生だったらしいんですけど、そういった方と現場でご一緒する人間になったのか、と感慨深くなりました。『成長』と言っていいのかは微妙なんですけど(笑)、時の流れの速さを感じた瞬間でしたね」 取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI
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