<ポツンと一軒家>秋田の豪雪地と東京の2拠点生活 82歳女性が実践する不便でも“豊かな生き方” 亡夫が好きだった山菜料理でもてなし
衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。8月18日の放送では、秋田県の豪雪地の一軒家と息子が住む東京での2拠点生活をしながら、田舎暮らしの良さを見つめ直す82歳の女性に取材する。ゲストは俳優の⻄岡德馬さんと、「乃木坂46」の元メンバーで俳優の生田絵梨花さん。
捜索隊が手にした衛星写真には、一軒家の左右に美しく手入れが施された田んぼが並んでおり、その田んぼ沿いに道が続いている。⻄岡さんは「秋田県でしょう。あきたこまちを作っておられて、おいしいきりたんぽを作っていらっしゃると思いますよ」と予想。生田さんも「秋田はいぶりがっこも有名ですよね。大根も作って、いぶしてらっしゃるといいですね」と秋田の名産に想像を巡らせる。
山沿いに広がる田園風景を抜けて、捜索隊が車を走らせると、谷に沿って森を切り裂くように切り開かれた敷地に田んぼと一軒家が見えてきた。出迎えてくれたのは82歳の女性。24年前に夫を病気で亡くしてから、一人暮らしをしている。
女性がこの地に嫁いで来たのは60年ほど前、19歳の時だったという。花嫁衣装で嫁いで来たが、「当時は泥まみれのあぜ道で。文金高島田が汚れないようにと、モンペと⻑靴を履いて。こんなにも歩くとは思いませんでした」と振り返る。そして、夫が好きだったという山菜料理を捜索隊に振る舞いながら、女性はこの地での暮らしぶりを語り始める。
築100年という趣のある母屋だが、この地は豪雪地。現在は寒さの厳しい冬の間は、東京にある息子の自宅で暮らしている。だが「何でもある便利な東京で暮らすよりも、この家で体を動かしている方が落ち着くんです」という女性。静かな山の中で不便ながらも、ゆったりと重ねていく時間は、この地でしか感じえないものだという。
スタジオでVTRを見ていた生田さんは「生き方の豊かさは、こういうところにあるんだなと、すごく感じました」と語り、⻄岡さんも「改めて生きがいを感じることのできる豊かな生き方、というものを深く考えさせられました」と感銘を受けていた。