暴動続くニューカレドニア 空港閉鎖で帰れず3泊→13泊に 延泊ホテル代は「50万円」
暴動が続く南太平洋のニューカレドニアでは空港が閉鎖され、今も多くの日本人観光客が帰国できずにいます。ホテルを延泊せざるを得ず、50万円以上の出費に苦しむ女性を取材しました。 【画像】新婚旅行なのに「ホテルに缶詰め」 スーパーの棚は空っぽ
■中心都市「ヌーメア」などで暴動…放火や略奪被害が相次ぐ
「天国に一番近い島」として知られる、日本人にも人気の観光地、フランス領ニューカレドニア。しかし、1週間ほど前から中心都市のヌーメアなどでは暴動が起きていて、放火や略奪などによる被害が相次ぎ、これまでに6人が死亡しています。 フランス系移住者の選挙権を拡大する政策に反発した先住民らのデモが、暴動の引き金になったとみられています。 先住民カナック 「(自分たち)カナックのことは考えられていないことに気づかされた」 フランス政府は憲兵や警察を増員し、道路をふさいでいたバリケードを撤去するといった手段で暴動の鎮圧に向けて動いています。 フランス政府は15日から非常事態宣言を出していますが、日本の外務省はきのう、ニューカレドニアの危険レベルを引き上げ、不要不急の渡航を控えるよう呼び掛けました。
■新婚旅行で…「予算的にも精神的にもきつい」
新婚旅行でニューカレドニアを訪れている間宮さん夫婦は、突如暴動が始まったその日に、現地に向かう飛行機の中で暴動について知ったといいます。 間宮さん 「飛行機に向かっている途中でCAさんから言われて。それまでは全く情報入ってなくて」 この暴動により1日目は空港から出ることができず、その場で夜を明かしました。 スーツケースを受け取ることができず、必要なものは現地で調達しなければなりませんが、スーパーの棚は空っぽです。 間宮さん達はなんとか宿泊先のホテルにたどり着きましたが、少なくともあさってまで飛行機が飛ばないことが決まっています。 帰国予定日の18日は過ぎてしまっていますが、ホテルにとどまらざるを得ません。 間宮さん 「一泊1万円くらいのホテルなんで、延泊してる分仕事とかも出られていなくて、最悪1カ月とか続いたりしたらきつい。予算的にも精神的にも」