八丈島で50センチ津波観測 M5.8、被害なし
24日午前8時14分ごろ、東京・伊豆諸島の鳥島近海でマグニチュード(M)5.8の地震があった。震源は八丈島の南180キロ付近の鳥島近海で、震源の深さは約19キロ。気象庁は伊豆諸島、小笠原諸島に津波注意報を出し、午前11時に解除した。午前8時58分に八丈島八重根で50センチの津波を観測した。 神津島で20センチ、伊豆大島と三宅島でも10センチの津波を観測した。警視庁によると、被害は確認されていない。 気象庁によると、今回の震源の鳥島周辺では過去にもM6前後の地震で津波が発生している。震源から陸地まで距離があり、震度1以上の揺れは観測していない。 震源近くの須美寿島では、周辺海域に火山活動による海の変色がみられたため、19日に噴火警報(周辺海域警戒)を発表して、航行する船舶に海底噴火や軽石などの浮遊物に警戒するよう呼びかけていた。火山活動と今回の地震との関係は調査中としている。 政府は、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。