井上尚弥、アルシェイク氏と今年以降の試合契約に向けて交渉中 米専門誌「ザ・リング」報じる
ボクシング界で最も権威がある米国の老舗専門誌「ザ・リング」は14日(日本時間15日)、公式サイトで同誌を昨年11月に買収したサウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アルシェイク氏が、今年以降の試合契約に向けて交渉を進めている16選手を発表した。 【写真】昨年11月、プライベートジェットでサウジアラビアに向かう井上尚弥 その中の一人は4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=で、「現在、アルシェイク氏と彼のグループと協力して、今後の試合に向けて準備を進めている」と報じた。 16選手は「ザ・リング」が、4月24日発売予定の新作格闘ゲーム『餓狼伝説 City of the Wolves』の開発・発売元であるSNK株式会社(大阪市)とコラボレーションした「Fatal Fury(餓狼伝説) City of the Wolves」という興行で闘うことになるとしている。 アルシェイク氏は同日、「Fatal Fury City of the Wolves」最初の興行は4月にロンドンで行われると発表した。メインイベントは元WBA世界ミドル級暫定王者のクリス・ユーバンク(35)と、元WBAコンチネンタル・ウエルター級王者のコナー・ベン(28)の英国選手対決で、詳細はまもなく発表するとした。 井上は24日にWBO11位の金芸俊(32)=韓国=との4団体王座防衛戦(東京・有明アリーナ)を控えている。防衛を果たせばWBAスーパー王座を返上し、4月に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで3団体王座防衛戦を闘い、WBC1位のアラン・ピカソ(24)=メキシコ=と対戦することが有力。その後は秋頃から12月までにサウジアラビア・リヤドで、元WBA、IBF統一王者で、現WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と統一戦を行う可能性が高い。 井上は昨年11月にサウジアラビア国営の国際娯楽イベント「リヤド・シーズン」と総額30億円(推定)の複数年契約でスポンサー契約を結んでおり、金芸俊戦から試合のトランクスのベルトラインに「リヤド・シーズン」のロゴマークを入れて闘う。 プロ戦績は井上が28戦28勝(25KO)、ユーバンクが37戦34勝(25KO)3敗、ベンが23戦23勝(14KO)、金芸俊が25戦21勝(13KO)2敗2分け、ピカソが32戦31勝(17KO)1分け、アフマダリエフが14戦13勝(10KO)1敗。