「笑点」新大喜利メンバーに立川晴の輔 談志以来55年ぶりの立川流復帰「プレッシャー感じます」志の輔一番弟子の51歳
日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜・後5時半)の新大喜利レギュラーとして、落語家の立川晴の輔(51)が加入することが7日の放送で発表された。 先月31日の放送で、林家木久扇(86)が卒業。新メンバーを迎えての初回、司会の春風亭昇太(64)が新メンバーを呼び込むと、出てきたのはまさかの木久扇。改めて木久扇が晴の輔を紹介すると、客席も「おーっ!」と大盛り上がりとなった。放送後は同局系「真相報道バンキシャ!」に生出演し、木久扇の後任に「プレッシャー感じます」と正直な心境を吐露。自分が新メンバーであることは周囲に秘めていたようで「携帯の電源を入れたら爆発すると思います」と笑わせた。 晴の輔は、立川志の輔の一番弟子で落語立川流のホープ。BS日テレの「笑点 特大号」の「若手大喜利」では13年から大喜利メンバーに入り、スマートかつ少し毒もある大喜利で存在感を発揮してきた。19年には病気療養中だった6代目三遊亭円楽さんの代演として「笑点」の大喜利に登場したこともある実力者だ。 落語立川流の大喜利レギュラーは、初代の司会者・立川談志さん(当時は落語協会に所属)以来、実に55年ぶりで、大喜利の回答者では初めて。談志さんは1969年、番組の方向性を巡り制作側と対立したことに加え、衆院選にも出馬するため番組を降板。以降「立川」の亭号がレギュラーで登場することはなかったが、近年は晴の輔も若手大喜利で活躍し、22年には立川志らくがゲストで大喜利に出演するなど、立川流の復活の兆しをみせていた。 江戸落語は現在、落語協会、落語芸術協会、落語立川流(立川流)、五代目円楽一門会と4つの所属団体に分かれているが、晴の輔の加入で4団体すべての噺家(はなしか)がそろうことになった。「バンキシャ!」で意気込みを尋ねられた晴の輔は「落語立川流というちょっと特殊なグループ。どうなじんでいくか…」と語りつつ「これから一生懸命頑張るのと、一体、僕が(着物)が何色になるか、長い目で見ていただければ」と呼びかけた。
報知新聞社