加賀屋「石川の魅力伝えたい」 被災の老舗旅館、新入社員が抱負
石川県七尾市の和倉温泉にある老舗旅館「加賀屋」が3日、富山県小矢部市の施設で試用辞令交付式を行い、新入社員24人が新たな一歩を踏み出した。代表で、金沢市出身の小坂雪乃さん(22)は取材に「加賀屋のおもてなしと石川の魅力を伝えられる社員になりたい」と抱負を語った。 能登半島地震で、旅館は建物が被災し温泉が使えない状況で営業再開が見通せないため、以前から交流のあった富山の施設で規模を縮小して開催した。 式典で渡辺崇嗣副社長は「能登にある会社に入ることに不安もあったと思うが、入社を決断してくれてうれしく思う」と述べた。