キンメの骨 せんべいに“変身” 伊豆伊東高生と地元企業開発 廃棄に注目、販売を開始
伊豆伊東高の総合探究部フロンティア班の生徒が地元企業の協力で、キンメダイの骨を活用したせんべいを開発し、売り出した。食品ロスの削減などSDGs(持続可能な開発目標)の推進に関わる商品。販売開始に合わせて29日、伊東駅の物販店前でメンバーがPRした。 昨年12月に商品化に向けた取り組みをスタート。本来は廃棄されるキンメダイの骨に着目し、以前から新商品開発に協力する氏原製菓(伊東市岡)と検討を進めた。せんべいはキンメダイの代表的な調理法の煮付け風の味にし、金色を基調としたパッケージの裏面には商品に込めた思いを記した。 細かくした骨を材料に使い、カルシウムなどの栄養素を摂取できるのも売りという。同班リーダーの山田彩乃さん(3年)は「完成度の高い商品。試食してもらえたらおいしさを知ってもらえる」と話した。 商品は8枚、12枚入りの2種類。今後、「いずちゅう伊東駅店」で取り扱うほか、伊豆地域外にも販売場所を広げる予定。「第11回商業高校フードグランプリ」(伊藤忠食品主催)にエントリーする。
静岡新聞社