細貝萌が引退会見で明かした“地元”への強い思い「群馬でプロサッカー選手を終える。そこだけは曲げずにこだわってきた」
今季限りで現役を引退したザスパ群馬に所属する元日本代表MF細貝萌が引退会見に臨んだ。 1986年6月10日生まれで現在38歳の細貝は、前橋育英高校から2005年に浦和レッズへ加入し、プロキャリアをスタートした。2010年12月にはレヴァークーゼンに移籍し(その後アウクスブルクへレンタル)、ドイツとトルコで6シーズンプレー。2017年3月に柏レイソルに加入すると、2018年12月にタイのブリーラム・ユナイテッドへ移籍。2019年12月からバンコク・ユナイテッドでプレーしていたが、2021年5月に契約満了により退団し、同9月に群馬に加入した。2024明治安田J2リーグでは4試合出場、2024JリーグYBCルヴァンカップで1試合出場、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会で1試合出場1得点を記録。ホーム最終戦となった10月27日(日)の徳島ヴォルティス戦では、今季初のスタメン出場で52分までプレー。これが現役最後の一戦となった。 地元・群馬で20年間の現役生活にピリオドを打った細貝。「プロサッカー選手になった時に、『群馬でプロサッカー選手を終える』と決めて、そこだけは曲げずにこだわってきたので、その時にザスパがどのカテゴリーで戦っているというのはあまり意識していなくて、とにかく『群馬でスパイクを脱ぐこと』を達成できたことは誇りに思っています」と胸を張る。「先日のセレモニーでも少しお伝えしましたが、地元であるこの群馬でサッカー選手を終えられたことをすごく幸せに思っています。やはりもっとサッカー選手としてピッチ上で、チームにとって勝たせられる選手でいたかったということが正直なところではありますが、それでもたくさんの方がプライベート含めて声をかけてくれて、応援してくれて、それを感じることできた4シーズンで、本当に幸せな時間だったと思います」と群馬でのキャリアを改めて振り返った。 会見の最後にはクラブアンバサダーを務める清水慶記と風間宏希が登場し、「20年間お疲れ様でした」という労いの言葉とともに花束を贈呈した。細貝は2025年2月1日付で群馬の社長代行兼GMに就任することが決定し、2025年4月に予定されている定時株主総会にて正式に代表取締役社長に就任予定。細貝は今後も地元クラブであるザスパ群馬のために奔走していく。
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