被災地・花蓮のビル解体続く 取り残された動物に配慮 台湾東部地震
(花蓮中央社)東部海域で発生した地震で大きく傾いた東部・花蓮県花蓮市の「天王星ビル」は、13日までに最上階から6階部分までの取り壊しが完了した。現場では建物内に取り残されているネコなどの動物に配慮しながら解体が続けられている。 同ビルの解体作業は地震発生2日後の5日に始まった。17~18日には完了する見込み。解体が始まって以降、これまでに少なくともネコ3匹やハムスター2匹が救出された他、取り残されているのが確認されていたニワトリ4羽も自力で飛び降り、難を逃れたとみられている。 ▽ハイキングコースでの捜索は一時中止 落石相次ぐ 落石が発生した同県の景勝地、タロコ(太魯閣)国家公園内のハイキングコース「砂卡礑歩道」で行われていた行方不明者2人の捜索について、花蓮県消防局は14日、一時的に中止すると発表した。相次ぐ余震により、コース内でいまだ落石や土砂崩れが起きているため。行方不明者の家族が同意した。同局は、危険性がなくなり、新たな確証が得られ次第、捜索を再開するとしている。 (李先鳳/編集:田中宏樹)