ホームレス3000人がXマス祝う 議会前で慈善夕食会 アルゼンチン
【ブエノスアイレスAFP時事】南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス中心部の路上で24日、慈善夕食会が開かれ、ホームレス約3000人を含む市民らが食卓を囲んでクリスマスを祝った。 ミレイ右派政権下のアルゼンチンでは、国民の半分超が貧困にあえぐ。夕食会は8回を数えるが、今年の参加者数は主催者の予想を上回ったという。 「すべての家族にクリスマスを」と銘打たれた夕食会は、議会前の通りに長机を並べ、風船や音楽、ピエロで彩られた楽しい雰囲気の中で開催された。夕食前には広場周辺に張られたテントで、約100人がシャワーを浴びたり散髪したりした。 4年前に職を失い、空き缶収集で暮らしを立てているという男性(54)は「寂しく、つらくてやって来た」。別の男性(59)は「少し笑ったし、人と話もできた」と感謝を表した。主催者の一人は「貧困がどんどん広がって『特別な年』になったのは、悲しいが事実だ」と述べた。 国家統計局によると、今年上半期の貧困率は52.9%で、前年下半期から11ポイント上昇した。