能登島の民宿に復興の壁画 金沢美大生が制作 奉燈、オニユリ描く
七尾市能登島向田町の民宿「能登 島宿せがわ」で8日、金沢美大生が復興を願って制作した壁画が設置された。縦2・6メートル、横3・8メートルのベニヤ板に、県無形民俗文化財「向田(こうだ)の火祭(ひまつり)」の奉燈や旧能登島町の花「オニユリ」を色鮮やかに描き、「がんばらんかいね能登島」の文字を中央に配した。 瀬川勇人さん(68)と由美子さん(67)夫妻が3月下旬、免許合宿で訪れた学生4人に「住民が元気をもらえる作品をつくってほしい」と依頼した。学生11人が5日間泊まり込みで制作した。 民宿は能登半島地震の影響で玄関のガラスが割れ、壁にひびが入る被害を受けた。勇人さんは「能登島の魅力を詰め込んでくれた。復興に力が入る」と感謝した。日本画専攻3年の星野美月さんは「見た人を明るい気持ちにできればうれしい」と話した。