【テニス】新星20歳の望月慎太郎がATPツアー初勝利 格上相手にストレート勝ち
◇男子テニス ATPツアー 木下グループ ジャパンオープンテニス2023 2日目(17日、東京・有明コロシアム、有明テニスの森公園) 【画像】全米OP優勝で四大大会通算24勝目となったノバク・ジョコビッチ選手 プロ転向から2年、20歳の若武者・望月慎太郎選手が地元・日本でツアー大会初勝利をあげました。 最新の世界ランキング215位の望月選手が倒した相手は同31位のアルゼンチンのトマス・マルティン・エチェベリ選手。今年の全仏オープンでは初めてベスト8進出するなど勢いのある選手でした。 一方の望月選手は今大会、ワイルドカード(主催者推薦)で出場。しかし格上を相手に臆することなく立ち向かいます。 力強いフォアハンド、鋭い角度をつける両手打ちのバックハンドでラリー戦を得意とするエチェベリ選手と真っ向勝負。互角の打ち合いの中にネットプレーや錦織圭選手も得意とするドロップショットなどを織り交ぜ、変化もつける余裕を見せます。 第1セット、第3ゲームに先に相手サービスゲームをブレイクすると、エチェベリ選手にブレイクバックを許さず、6-4で奪います。 この日の望月選手は角度をつけたサーブで相手を崩し、ストローク戦で優位に立ち、長いラリーになっても一歩も引かず、ベースラインの内側でプレーするなど強気の姿勢を貫きます。 第2セットに入っても第10ゲームまで自らのサービスゲームはひとつもブレイクを許しませんでした。 迎えた第2セット第11ゲーム。ギアをもう一段上げた望月選手は相手サービスゲームをブレイク。次のサービスゲームをキープすれば勝利というところまでこぎ着けます。 ここで勝負ありかと思われましたが、世界ランク31位のエチェベリ選手が意地を見せ、この日初めて望月選手のサービスゲームをブレイクします。 第2セットはタイブレークに入ります。望月選手は先に3ポイントをリードする展開からリードしては追いつかれる嫌な流れになります。それでも6-5とマッチポイントを握ると、相手サーブを力強くリターン。攻め込むことに成功し、最後はネットダッシュから角度のあるボレーを決め、白星をたぐり寄せました。 望月選手の次の相手は前年の大会優勝者で、世界ランク10位のアメリカのテイラー・フリッツ選手。第1シードの胸を借ります。 ▽望月慎太郎 20歳 神奈川県川崎市出身 2021年11月プロ転向 2023年ウィンブルドンで自身初の4大大会出場(1回戦敗退) 10月17日 ATPツアー大会12試合目で初勝利