日吉神社で「茅の輪くぐり」 安曇野市穂高 30日に大祓式 灯籠で演出
長野県安曇野市穂高柏原の日吉神社氏子総代会は、例年30日に営む師走の大祓式で、「茅の輪くぐり」の神事を初めて執り行う。一直線に伸びる約150メートルの参道や境内を灯籠で幻想的に彩る演出も初企画。地元参拝者を呼び込み、新年の活気につなげる。 冬場調達が難しいカヤに代え、境内にある杉の葉を使って、直径約180センチの輪を制作した。近隣神社の実施例を参考に、氏子総代16人が力を合わせ飾り付けた。7年目ごとの式年遷宮(小遷宮)にあたり今年、改修したばかりの境内に設置し、30日午後2時から大祓式を行う。茅の輪は、くぐると心身を清めるとされる。二年参りのにぎわいを創出し、2月4日まで飾る。 天候にもよるが、30日午後5~7時、31日午後8時~1日午前1時、1日午前5~7時に、障子紙を張った角灯籠計24基にろうそくをともす。新型コロナウイルス禍で縮小していたお神酒や甘酒、ミカンのふるまい、お神札(1000円)や御朱印(500円)の頒布にも力を入れる。氏子総代会長の等々力広文さん(76)は「一人でも多くの方に来ていただき、希望の持てる年を迎えたい」と期待する。
市民タイムス