千葉工大の学生5人が公民館講座抽選システム提案 南房総(千葉県)
南房総市と包括的な連携に関する協定を結んでいる千葉工業大学は、地域課題解決アプリ・システム開発プロジェクトとして取り組んできた「ソフトウエア開発ボランティア」の活動成果報告会を、同市丸山公民館で開いた。5人の学生が、試作した「公民館講座における抽選システム」について、同公民館職員らに発表した。 同大の持つ情報通信技術を生かし、さまざまな地域課題の解決を目指そうと続けられている取り組み。平成29年の開始からこれまでに、「徘徊(はいかい)者発見アプリ」「公共施設利活用アプリ」などが開発研究されている。 公民館講座における抽選システムは、講座の申し込みをシステム化し、定員超過した場合に当選者を選出する仕組み。指導教員を務めた情報ネットワーク学科の中川泰宏助教が経過報告した後、学生5人がシステムを説明しながらデモンストレーションを行った。 実際にパソコンを使ってシステムを体験した公民館職員は「将来的に実用化し、市民の利便性向上につなげるために、実証実験を進めていきたいので、引き続き、協力をお願いします」と講評していた。 市では、システムの実用化に向け引き続き、大学側と協議を進めていくという。 取り組んだ学生は次のとおり。=敬称略 宇都宮遥太(情報ネットワーク学科)牧野杜碩(同)山口愛冬(同)大浦空(情報通信システム工学科)川口真奈(電気電子工学科)