セは5球団が直近2年、パは全球団2000年以降 各球団最後の「防御率1点台」は誰だった?
今季の最優秀防御率はセ・リーグが髙橋宏斗(中日)の1.38、パ・リーグがモイネロ(ソフトバンク)の1.88と両リーグともに防御率1点台の投手がタイトル獲得となった。 3割打者がセパ合わせて3人と“投高打低”のプロ野球界で、今季規定投球回到達者で防御率1点台だった投手はセパ合わせて6人。15日から「各球団最後の○○」をテーマに「30本塁打」、「3割打者」、「30盗塁」、「15勝」、「60試合登板」、「30セーブ」と振り返ってきたが、今回は“防御率1点台”。2016年11月23日に『各球団最後の「防御率1点台」は誰だった?』という記事を配信してから8年。各球団の最後の防御率1点台に変化があったのかを見ていきたい。 近年、“投高打低”ということもあり8年前に最後の防御率1点台が1971年の坂井勝仁だったDeNA、1975年の安仁屋宗八だった阪神、1992年の石井丈裕だった西武の3球団は、この8年で更新。阪神は昨年、村上頌樹が防御率1.75で最優秀防御率のタイトルを獲得すれば、今季も才木浩人が防御率1.83をマークした。DeNAも長く低迷していたが、昨年東克樹が防御率1.98で、規定投球回到達者では52年ぶりに防御率1点台を記録した。西武は黄金時代が長く、投手力が強かった印象も意外にも1992年を最後に1点台の投手はいなかったが、2017年に菊池雄星が防御率1.97を記録した。 これでパ・リーグは6球団全て、最後の防御率1点台の投手が21世紀以降になる。一方、セ・リーグではヤクルトのみ最後の防御率1点台が1963年の金田正一から更新されず。近年は投手力に苦しんでいるが、来年以降防御率1点台の投手が現れるだろうかーー。 ◆ 各球団最後の防御率1点台 ※規定投球回到達者に限る ▼ 巨人 1.67 菅野智之(2024年) 1.95 戸郷翔征(2024年) ▼ 阪神 1.83 才木浩人(2024年) ▼ DeNA 1.98 東克樹(2023年) ▼ 広島 1.86 大瀬良大地(2024年) ▼ ヤクルト 1.98 金田正一(1963年) ▼ 中日 1.38 髙橋宏斗(2024年) ▼ ソフトバンク 1.88 モイネロ(2024年) ▼ 日本ハム 1.71 吉川光夫(2012年) ▼ ロッテ 1.82 成瀬善久(2007年) ▼ 楽天 1.27 田中将大(2013年) ▼ オリックス 1.21 山本由伸(2023年) ▼ 西武 1.97 菊池雄星(2017年)
BASEBALL KING