<Play・Hard>磐城 選手紹介/4 今野颯良二塁手(1年) 走者刺す鋭い送球を /福島
◇今野颯良(そら)二塁手 昨秋は地区大会から東北大会まで二塁手として全試合に出場。だが東北大会では大事な場面で失策し、得点を与えてしまった。「打撃に自信がない分、守備では絶対に貢献したかったのに」。悔しさばかりが残った。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 小学3年でソフトボールを始めた時は外野手だったが肩が弱く、送球が課題だった。中学で軟式野球部に入部。2年時に転機が訪れる。けがをした先輩に代わり二塁手を任されると、送球距離が短いうえ、反応の良さや堅実さが光った。内野手の適性を見いだした。 東北大会後、沖政宗投手(2年)に送球について指摘された。「何となく投げているだけでは意味がない。甲子園では狙った走者を刺す勢いがないと通用しない」。ハッとした。「送球距離が短くなったことに安心しているところがあった」 指摘を踏まえ、キャッチボールの時から狙いを定めた投球を心掛けるようになった。2007年春から4季連続で甲子園に出場し、「甲子園史上最高の二塁手」とも言われる町田友潤さん(元・常葉菊川)の守備をユーチューブで繰り返し見るなど、意識改革にも取り組む。 幼い頃、野球をやっていた父と甲子園を見るのが楽しみだった。今度は自分の番だ。「着実に自分の役割をこなし、次こそ期待に応えたい」=つづく ……………………………………………………………………………………………………… 身長169センチ体重60キロ▽いわき市立平第一中学校出身▽二塁手▽右投げ左打ち▽長所は堅実な守備▽得意教科は国語