「大きな利益出て、ごまかそうと」 不動産会社、4千万円脱税容疑
土地取引にからむ経費を架空計上し、約4500万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、不動産会社「オー・ツーワンコンサルタント」(埼玉県桶川市)と実質経営者の早津和忍氏(75)を法人税法違反容疑でさいたま地検に告発したことがわかった。告発は5月29日付。 関係者によると、同社は、同県久喜市の土地を物流施設の用地として2022年6月に業者に売却。多額の利益を上げたが、22年12月期に約1億7700万円の所得を隠し脱税した疑いがある。知人の会社に業務委託費名目で金銭を支払い、後で戻させる方法で所得を圧縮したという。 早津氏は取材に、修正申告と納税を済ませたとし「1回の取引で大きな利益が出たこともあって、ごまかそうとしてしまった。深く反省している」と話した。
朝日新聞社