定年後、一番しんどい思いするのは団塊ジュニア世代⁉︎ 2040年に日本で1100万人の人材供給不足予測でも、シニアの生存競争は激化する
団塊ジュニア世代の定年後に起きる、新たな雇用獲得競争
団塊ジュニア世代とは、昭和46(1971)年~昭和49(1974)年の第二次ベビーブームに生まれた世代を指します。特に、昭和48(1973)年の出生数は約209万人と、人口ピラミッド(世代別人口)の中で最も人数が多い世代です。 実は、私がまさに1971年生まれの団塊ジュニア世代の52歳(2024年現在)です。熾烈な受験戦争、バブル崩壊後の就職氷河期の第一世代でもあります。生まれてからいつの時代も常に競争を強いられてきたのではないかと思います。 そして、このボリュームゾーンである団塊ジュニア世代が、これから役職定年や定年を迎えていきます。この人口分布はしばらく変化がないものとすると、定年後でさえ限られた雇用機会を獲得するための熾烈な競争が待っているのではないかと考えています。 もちろん、年齢性別に全く関係なく、スキルレベルに応じて平等に採用されるような世の中が今後実現できていれば、少しは楽観的な将来を描けるのかもしれませんが、年代別に用意されているポジションが従来と変わらないままであれば、おそらく私たちの世代は人数が多いがために、定年後も仕事に就くための生存競争にさらされるのだろうなと覚悟しています。 文/後藤宗明 写真/Shutterstock
---------- 後藤宗明(ごとう むねあき) 1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。富士銀行(現・みずほ銀行)を経て、米国で起業。帰国後、米国のフィンテック企業の日本法人代表などを務めたのち、2021年に一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立し、代表理事に就任。現在は、リスキリングプラットフォームを提供する米国企業「SkyHive Technologies」の日本代表も務める。 ----------
後藤宗明
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